「お相手よろしくお願いいたします、アルベルト様」(ニコッ)
イワンと呼ばれた男が、軽く会釈をした。
「貴方様が毎晩ご満足頂けるよう、頑張ります」
顔を上げたその表情は、酷く歪んだ、笑顔だった。
「さ、イワン。自己紹介はそのぐらいにして、まずは身体の相性をみてみないとだよ」
『パチンッ』
セルバンテスが指を鳴らすとその男は、イワンは、床に座り込むわしの前に立ち、手を伸ばした。
「アルベルト様」
「や、止めろ!!触れるな!!」
顔が近づく。奴の指が、意思を持ってわしの胸を撫で回す。
「優しくがいいですか…?」
耳元で囁かれる。奴の息が顔に当たって、嫌で、目も口硬く閉ざした。「っ……っ!」
「それとも…」
『ギリィッ!!』
「っ!!うあっ!!」胸を撫で回していた指が、わしの敏感な突起を思いきりつねりあげたのだ。
「い、痛っ…」わしの苦痛に歪む顔を見て奴は満足そうに、さらに指に力をこめる。
「おや、アルベルト様は痛い方がお好きなようで」ギリギリ…
「や、止めろ…!放せっ」後ろ手に縛られている為、たいした抵抗もできず、奴の行為に甘んじる身体。それをただ見下ろすだけのセルバンテス。
「それならば…」ニヤ
「無理やり口にペニスをねじ込まれるのも好きですよね?」グイッ!!
「!!!?」
乳首をつまんでいた指が今度は髪の毛をつかみ、勢いよく引っ張られ、わしはなす術もなく口内に男根を押し込まれた。
「ほらどうですか!?ちゃんとしゃぶってくださいよ!」グッジュポッ!ジュポッ!
「ふぅ…んっ!!んぐっ!ふう!!」
喉が熱い。口を閉じようとしても、喉奥まで入ってくる異物感に吐き気をもよおし、反射によって口を開かざるをえなくて、それをいいことにまた男根が喉奥まで押し入ってくる。その繰り返しだった。
「嬉しいですか?喉の奥までチンポで一杯になれてv」ジュポッ!ジュポッ!
「んん!!んふっ!おぐっ!!」
嗚咽にともない涎がダラダラと口から滴り落ち、それがいいのか奴の荒い息が聞こえ、口の中の男根は大きさを増していく。
こいつっ…まだ大きくなるのかっ…! 放せっいい加減っ…はなっせっ…!!
ズルッ…「うっカハッ!ケホッ!ゲホッ!!…」ゆっくりと引き抜かれた奴のモノは、まだ大きさを保ってる。
つまり、まだ放っていないということ。それは…。この後にさせられることなど、予想はついていた。
「ふふ…さすがアルベルト様ですね。お口もとてもお上手ですね」
男は満足気に、わしの髪をなでる。まるで幼子を相手にするように。それは、今のわしが圧倒的にこいつに劣っているから。喰われる…側だから。
「それでは、コチラもたっぷり満足させて差し上げますねv」ドサッ「!!」
前方から軽く押された。それだけでわしの身体はバランスを崩し、後ろに倒れてしまった。
足の間に滑り込ませた奴の指が、ぬるぬるとわしの秘部をこじ開けていく。容赦なくわしの中へ指が入っていく。
「やめ…ろっ!やめろ!!放せ!!」
このままでは、こいつ自身が入ってくるのも時間の問題だ。わしは犯される、こんな、こんな男に…。
「はぁっ…ははっ…もうこんなに濡れて…はぁっはぁっ」グリッ…ぐちゅっくちゅっ
男の荒い息が顔にかかる。うるさい。お前の、お前の熱など欲しくない。
わしは、こんなこと望んでいなかった。わしは、ただお前と…
「嫌だっ…止めてくれ!!セルバンテス!!」
わし等を見下ろすセルバンテス。その顔は、影になっていて見えない。
「止めさせてっ…「どうして?」
冷たい、冷たい声で制止させられ、投げかけられた問いかけ。
「どうしてって…」
胸に熱く込み上げてくる。息が詰まった。けれど…
「お前に…お前以外の者に、触れられたくないっ…」
精一杯だった。初めて、やっと、口に出せた。言えなかった。ずっと、ずっと言いたかった。
お前が好きだ。ずっと、ずっと側にいたい。側にいて欲しい。
「戴宗≠ノもかい?」
しかし返ってきた言葉に、知らされる。知らしめられる。自分の過ちを。
「アルベルト…散々違う男にその身体を開いてきて、今更私以外じゃ嫌だなんて…
それは都合が良すぎるよww」
ずっと…ずっとお前を望んできたはずなのに…
「アルベルト様、挿れますよ」ググッ…。はっ…はっ…
お前だけを…お前の熱だけを求めてきたはずだったのに…
「はは…一気に根元まで入りましたよwww」
どこで…擦れ違ってしまったのだろう…
「くぅ!中の締めつけも…最高ですよっ!」ズッズッズッ!
「うっ…あっ…あっ!あっ…」
どこで…
ひらりと身をかわす、蝶。
その身体では、何も掴む事はできず、何も、交わすことはできない。
■失楽園17 「フランメ・シュメッタ−リング」
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(微妙に文章と異なります)
すれ‐ちが・う〔‐ちがふ〕【擦れ違う】
[動ワ五(ハ四)]
1
触れ合うほど近くを反対方向に通りすぎる。「列車が―・う」
2
時間や位置などがずれて、会えるはずが会えないままになる。「彼とは―・ってばかりいる」
3
議論などで、論点がかみあわない状態になる。「話が―・って結論が出ない」
セッルの顔がものすごくうまくいったああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!d(*´∀`*)b++
今回はそれを叫びたい!!ソコが一番重要!!自分で描き終わった時に『この顔はwwwwwwwwwwヌゲェwwwwwwwww』って思わず小躍りするぐらいうまく描けたんだから!!!!^^
いい顔だ!!この顔から色々読み取ってくれ!!そしてこの顔を向けられたアルベルトの心情も読み取ってくれ!!あぁ!!
どうしてって聞かれて息が詰まったのは、アルタン!恥ずかしがりやだから。意地っ張りだから。弱いと思われたくないから。捨てられたくないから。
だから、言えなかった。『側にいて欲しい』それを、勇気を出して、頑張って、頑張って声に出して訴えた「お前以外の者に触れられたくない」。
だけどその気持ちは、もうセルバンテスには届かなくて、最初から、伝わらなかったのかもしれないけれど…。答えは…。
あうあう。
まだまだ続く失った楽園の物語。次はあの戴宗さんが登場になって三角関係修羅場に発展するのか!?戴宗の決断は!????アルベルトの運命は!?????
ねぎさんにもボンヤリとしかわかりません(^p^)
でもこの間、セルが何を考えているかの描写が無かったんでセル視点で漫画描いたら切なくてまた鬱になって炎上したwwwwwwwwwwどうして私の考える人妻話はこうなるのwwwwwwwww
セルは真・伊勢物語で話をまとめました☆って言っても私が伊勢物語別解釈しただけですが^^
伊勢物語の第六段
『芥川』大好きですVv
国語の授業とかに出てきませんでしたか?私はソコに載ってた挿絵も覚えていますしその教科書も取ってありますVvvvv
ハァハァ鬱はいいですね欝は(´Д`;;)ハァハァ
守ろうと幸せになろうとした事が、逆に大切な人を失ってしまうんですね…