「アラ、これはこれは、セルバンテス殿の所のアルベルト夫人ではありませんか。
こんなところで会うとは珍しいこともあるものですなぁ」
やけに鼻につく笑みで近寄ってきたのは諸葛亮。この間の樊瑞の所の女だ。
「あぁ珍しいな。貴様がこんな時間にいるなんて」
「えぇ今日は学園が休みなもので。そういえばこの間、うちの者がそちらにお邪魔したみたいで…」
この間のことをバラしたのか…いや、吐かされたと言った方が正解に近そうだ。
「奥様が事欠くようなことは無いと思っていましたが、どうやらその美貌を持て余しているようで…
しかしだからといって、うちの者に手を出されるのは…些か感心しませんなぁ…」
そういう話になっているのか…。
「フンッ…貴様にも、魅力があれば問題は無かったんだがな」
カッチン♯「まぁ私は、そんな誰彼構わず足を開くようなマネはできませんのでねぇ」ニッコリ
「夫の前で足も開かないで、一人で慰めている事はできるのにな」
ムカァ♯♯「それは、貴方も同じでしょう?」
「セルバンテス殿は、またお仕事?今回で何度目?何ヶ月会っていらっしゃらないんですか
1年のうちにほんの数日、数時間しか会えないなんて… そんなモノ…夫婦と呼べるのでしょうか?」クスクス
チクッ…
「きっと、貴方よりもあちらにいる女性達の方が、あの人の寵愛を受けているのでしょうね。
あぁ、だから貴方も、同じように他の男に手を出すのですね」
「………」
「楊志のところの男だけで我慢してほしいですなぁ。うちの人にまで手を出されるのは、迷惑ですから。」
「さっさと、セルバンテス殿に慰めてもらえればいいのですが…無理でしょうなぁ。連絡も無いのでしょう?何日も…。
それは、貴方の事なんてどうでもいい≠チて、ことじゃなくて?」
「………」
「それでは、家で夫が待っているので、失礼させていただきますね。ごきげんよう。
セルバンテスさんにも、帰ってきたら、よろしくお伝えください。帰ってきたら…ね、フフフ…」
バタンッ…
ドアの音が、部屋の隅どこまでも響いていく。
家は、今日も冷たい静寂に包まれていて―――――
それが一層、孔明の言葉を頭の中で反復させた。
戯言だとも言えず、受け入れることもできない。
わしは未だに泣くこともできないまま、また今日も一人部屋の隅にうずくまる。
声をあげることも許されず、会うことも叶わない。それなのに、
わしはこの部屋から離れられない―――――
それはまだ奴の事を愛していて―――
だけれどももう身体は限界で――――
部屋の冷たい空気に溺れるように、感覚を失っていく―――――。
孔明の言葉を否定できれば、震えずに済んだ。
孔明の言葉を受け入れられれば、この部屋の冷たさに凍える事もなかった。
でもまだわしはココにいて…
自分ではどうすることも出来ずに、震える体をただ、強く、自分の腕で強く抱きしめた。
冷めた体を、暖めるかのように。
凍った心を、砕くかのように――――――。
女の喧嘩って怖いねーという事で孔明vsアルベルト(副題)
アルベルトって口喧嘩するか!?いやいやあの人意外に熱いからね!負けず嫌いだからね!ていうか半分ぐらい素で言ってるといいよ!!
孔明こっわいよ怖いよ!!孔明は嫌味くさくてなんぼですよね!!^^(自覚ある無しにかかわらず)
あぁんもう孔明が女言葉になるよ!!油断するな!!中村ボイスで脳内再生しつつ打っているのだけれどうむむ…
この話ではアルベルトが孔明にネチネチ言われるのを書きたかった。
アルはね、セルのことが好きなんだよ。愛してるんだ!戴宗とエッチしても、本当はセルと一緒が良くて、セルを愛してるの。
でもセル居ないんだ。帰ってきてくれなくて、不安は増すばかりで…。今更後悔なんてしたくないけどどこに気持ちをぶつけていいのか分からなくて自分を責めてばっかりで…
寂しいなんて…お前と居れば、味あわなくて済むと思っていたのに…
あーだから人妻を一人にさせるなとふじこふじこ!!ヽ(♯`Д´)ノ=3プンプン
さぁ一人ぼっちの人妻アルタン。もう限界っぽいですがどうなるのでしょうか!?
俺が抱きしめてあげてぇ!!